盛ル。その11 猫にコクトーボール
このコラムを更新しないでいたら、友人がコクトーの猫の絵皿を半ば無理矢理に貸してくれた。ただ怠けていただけで盛るべき器はまだたくさんあるのだが、外部からの刺激(?)を楽しもうと思う。コクトー→黒糖(黒砂糖)という単純な閃き […]
このコラムを更新しないでいたら、友人がコクトーの猫の絵皿を半ば無理矢理に貸してくれた。ただ怠けていただけで盛るべき器はまだたくさんあるのだが、外部からの刺激(?)を楽しもうと思う。コクトー→黒糖(黒砂糖)という単純な閃き […]
時々玄関先に「ご自由にお持ち下さい」と、”Flea”ならぬ”Free”マーケットを出しているのを見かける。季節柄なのか、年末から春に多い気がする。一応立ち止まってはみるものの、たいていは本当にガラクタばかりで、そう簡単に […]
もう30年近くも前の事。当時洋裁学校の学生だった私は、学校斡旋のアルバイトで、大きな会社の中の小さなブランドのファッションショー用のアクセサリーを作りに行っていた。そこのデザイナーさんが良くしてくれて、渋谷の線路際の横丁 […]
レトロなピンク色のボートみたいなグラタン皿。物心ついた時からこのグラタン皿は実家にあって、たいていは鶏肉と玉ねぎの入ったマカロニグラタンが供された。粉のホワイトソースミックスと乾燥マカロニ(それは後に、茹でなくてもいいマ […]
古道具屋を営む友人は、ちょこちょこわたしに物をくれる。とは言え、大体は店に並べられないようなジャンク品なのだが。いつだったか、小振りな白いスープ皿を3枚くれた。さる高名な書道家の家から出たものだというが、銘も無く、それほ […]
4、5年ほど陶芸をやっていた時期があって、最初は何も考えず夢中で作っていたのが、だんだんと自分と向き合わなくてはならなくなり、良くも悪くもそれが作品に表れるのが辛くなって辞めてしまった。当時、李朝の白磁に傾倒していた時期 […]
羽釜のようなぐるりが付いた手吹きガラスの小鉢はイランのもので、歪みや気泡が何ともおおらか。イランのガラスは放っておくと油膜のような曇りが出来るのが謎である。見るからに涼しげで、ひんやりしたものが似合いそう。 今日は寒天を […]
もう20年近くも前に、イギリスはロンドン郊外の小さな街のチャリティショップ(いわゆるリサイクル屋)で買った大皿。子供が描いたような牧歌的な絵柄と2ポンド(当時¥350くらい)という安さに飛びついたものの、いかんせん重すぎ […]
インド製のステンレスの器をいくつか持ってはいるものの、実はあまり出番が無い。ステンレス食器初体験は中学校の給食のだ円皿だったと思う。スプーンやフォークが響く金属感に馴染めなかった思い出だ。さて、今回取り出したるこの器、き […]
一目惚れして買ったはずなのに何故か全然出番がない、というのは洋服も食器も同じようなところがあって、この象とバナナの木や椰子の木が描かれた鉢も、今までに一度しか使っていない。もちろん好きには違いないのだが、何しろ料理が映え […]
3月3日のひなまつりに、スーパーマーケットでは山のようにちらしずしが並んでいた。ちらっと目を向ければ、錦糸玉子の黄色、桜でんぶのピンク色、いくらと海老のオレンジ色、花形のかまぼこのようなもの、パッケージの柄 […]