盛ル。その11 猫にコクトーボール

このコラムを更新しないでいたら、友人がコクトーの猫の絵皿を半ば無理矢理に貸してくれた。ただ怠けていただけで盛るべき器はまだたくさんあるのだが、外部からの刺激(?)を楽しもうと思う。コクトー→黒糖(黒砂糖)という単純な閃きで、簡単に作れる焼き菓子を作ろう。

小麦粉100gをふるい、粉末の黒砂糖25g、刻んだくるみ30g、太白ごま油(またはクセのない植物油)40g(約大さじ3)を加え混ぜる。これを約7gのボールに丸め、160℃に温めたオーブンで15分ほど焼く。粗熱がとれたらボウルに粉糖40g、もしくは粉糖20g+きなこ20gを合わせたものを入れ、ボールにまぶす。


本当はコクトーにこだわって黒糖をまぶしたいところだが、粒子が粗くさすがに口当たりが悪いので粉糖をまぶした。黒砂糖はメーカーによって、あっさりしたものからこっくりとミネラル感の強いものまでかなり風味が違うので。好みのものを見つけて。



今月の器直径24cm フランス製。


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中村宏子/料理家
レシピやお料理にまつわるエッセイを執筆。
ケータリング、イベント出店など。

作ることと美味しいものに目がない。台所を実験室に、五感を総動員して食べ物と向き合う。料理や食事の途中で感動の瞬間を見つけたら、すぐ写真に撮っている。食材から感じる季節、器や道具、そして料理する…エッセイを通じて、”日々作って食べること”のきっかけになったら嬉しい。

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Author Little TAO