
金継ぎのこと |
リトルタオで開催している金継ぎは現代金継ぎといわれるもので、エポキシ樹脂を使って接着する。接着剤である漆を現代の接着剤におきかえているから現代金継ぎという名称がついたのだと思う。個人的にはズボラ金継ぎと呼んだりしている。漆を使ってキチンとした手順を踏んで綺麗に仕上げようと思うと、時間と鍛錬とお金がかかる。漆を使ったその技術はとても素晴らしいし美しく丈夫に仕上がる(腕が良ければ)。何千年という歴史が証明しているように丈夫で美しい。 が、しかし私たちが日常で使う器にそこまでの美しさと丈夫さが必要だろうか?と思う。わたしは庶民なので、残念ながら100年先まで残したいナニかを持ち合わせていない。でもまた使いたい!なのでエポキシで十分なのだ。100年以上先まで残したいナニかをお持ちの方は漆で然るべき方に修復してもらおう。 現代金継ぎには色々なやり方や材料がある(工芸漆とか新漆とか、名前は漆だけど漆ではなくて漆風)。わたしはウレタン塗料の匂いが苦手…というのもあって、そんな中で一番シンプルではないかと思われる接着剤を選んでいるつもりだ。そして表面は金箔を貼り付ける。そこには混ざりモノはない。銀や真鍮でもよい。 なにより日常的に愛着があるもの、思い出のもの、子供のころ作ったカップとか、あの時ネズミーランドで買ったよねとか、そんなものが形になって蘇る(しかもゴージャスに!)。少しぐらい綺麗に仕上がらなくても大丈夫。可愛がりがいがますますマシマシになってニヤニヤしてしまう。 あとひとつ、お気に入りの器を大事にしすぎて使わないなんて勿体無い!割れてしまっても直せると知って、沢山使って楽しんでほしい! Little TAO_Tsuneda —————- Thanks for reading ! Have a good day! See you next issue. ニュースレターへの感想やご質問は CONTACT へ。 INSTAGRAMもぜひチェックしてくださいね! それでは次回もお楽しみに。 |


