Little TAO | Newsletter #16 ヴィンテージラグと共存と

ヴィンテージラグと共存と
ヴィンテージなトライバルラグがLittle TAOにやってくる。
原口珈琲の洋子さんが繋いでくれたご縁。

北欧家具を修理しながら販売しているlool(ロール)の大下憲彰さんがトルコからヴィンテージのトライバルラグを買い付けてきている。一年前、トルコが大震災(被害者は東北震災の3倍と言われている)に見舞われた時、トルコでの仕事が決まっていた大下さん。行くか行かないか迷った末にトルコへと飛び、偶然ボランティアをすることになる。そこで知り合ったのが、トライバルラグの修理をする部族の人々。

リペアされたラグに一目惚れした大下さんはその場で買い付けをし、そこからラグの販売がスタートした。全く予想もしていなかった出会いから始まった、共存(CONVIVIAL)の始まり。

トライバルラグというのは、祈るために織られたり、嫁いだり、お祝いであったり、願いを込められながらつくられる織物なのだそう。それを修理しながら大切に使う。なんだか(わたしたちがやっている)金継ぎや、靴修理にも似ていると思ったし、なにより使い込まれたものに惹かれてしまうという習性が自分にはあるので新しいモノよりもヴィンテージラグに心ときめいた。

もちろん新品のラグやギャッベなども撫でたい衝動に駆られるほど魅力的なのだけれども。使い込まれたラグは、ヴィンテージデニムのようにジワジワと視覚から脳に染み込んでくる。

それは、ヤレたものに萌えるという病気かもしれない。

偶然の出会いから一年。いまトルコの人達が能登地震のことを気にかけてくれているという事が大下さんとラグを通して、わたしやこれを読んでくれている人にまで届いていく。能登のひとにいま届けたいのはラグではなくてお金だ。必要なモノにカタチを変えることのできるモノだから。本当にきちんと届くのはどこなのか、おすすめの支援先があったらぜひ知らせて欲しい。

con「共に」、vivere「生きる」。
思いがけない小さなつながりが、時間をかけて遠くへと繋がってしらない間に海の向こう側とだってつながっていく。





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Author Little TAO