Little TAO | Newsletter #6 原口珈琲のこと

原口珈琲のこと
山口県にある珈琲店。手廻しロースターで自家焙煎した珈琲豆を、ネルドリップで淹れてくれる。

リトルタオが入っているガレージのオリジナルブレンドも原口珈琲の洋子さんが焙煎してくれている。彼女と初めて出会ったのは20代。なんのきっかけか忘れてしまったけれど。その時、洋子さんは表参道の交差点近くにあった「大坊珈琲」で働いていた。

今思えば時間がたくさんあった。お菓子の試作をしては集まってお茶をいれあーだこーだ言いながら色んなことを模索していたように思う(模索はまだまだ続いているけれど)。私が初めて絵の個展を銀座でやると決まったとき、オープニングパーティー用のお菓子を焼いてもらったりした。その後わりとすぐに彼女はフランスへと旅立って行った。

彼女がフランスにいる間は、そんなにやり取りしていなかった。今みたいにsnsもなかったし。あったのは hotmailくらいでGoogleもなかったからGmailもなかった。だから、フランスで珈琲豆を焼いてガチでマルシェで売っているなんて知らなかった。数年経って、日本に戻ってきたよ!と連絡があった(と思う)。東京には戻らず、実家のある山口県で暮らしていて、そして気付いたら珈琲店を開いていたのだ。しかも手廻しロースターの自家焙煎。

大坊珈琲の時代は、彼女がネルでドリップした珈琲は飲んだことがなかった。わたしがお店に行った時は大坊さんが珈琲を淹れていた。のちに、彼女もお店でドリップしていたことを知った。そしてまた個展を開いたときに、今度は珈琲を淹れにきてもらった。

ああ、そうそう深煎りなのに香りが良くて、味だけでなく所作や佇まいも大坊珈琲を継承しているのだとわかった(本人はそんなつもりはないかも知れないけど)。サードウェーブ扇風が吹き荒れた頃、わたしも色々と飲み比べしてみたけれど、最終的に深煎りが好きだなと思ったし、いわゆる炭火焼き珈琲と書かれている深煎りのソレとは違う深煎りの原口珈琲が好きだなというところに辿り着いた。

昔馴染みの友人の珈琲だから薦めるのではなくて、本当に美味しい(自分好みの)珈琲を友人が焙煎している。ラッキーとしか言いようがない。

そして「原口珈琲はノーウェーブだから」と言って、ケラケラっと彼女は軽やかに笑う。



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原口珈琲

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山口市中市町5-15[新天街]
10:00-18:00 火曜・第3水曜日定休
083-900-1040


    

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Author Little TAO