Little TAO | Newsletter #2 民藝 80’s

民藝 80’s
『小陶器市』出店者のお一人、民藝店 H氏のお話。
1980年頃、東京駅のあたりで民藝店を営まれていた方。前回まではちょっと遠慮がちにお誘いしていたのだけど、今回は民芸店を再現する勢いでお願いしたところご快諾いただいた。そのお店は今はないのだけれどH氏の倉庫にはたくさんの当時の器が眠っている。H氏は当時、窯元を訪ね歩き、酒を酌み交わした話をしてくれる。(陶芸家といえば、窯の火を見張りながらずーっとお酒飲んでるイメージ。実際、そんなわけないと思うけど。)

そのなかで、窯元ではないが五十嵐元次さんという作家さんがいる。民芸好きなかたならご存知だと思うが、駒場の民藝館で作品が売られているガチな方だ。白磁と青磁の作品ばかりかと思っていたのだけれど、H氏の倉庫には濃い呉須釉のカップやお皿があった。藍色でつやっとしていて雰囲気がちがう。近年の五十嵐さんの作品では見た事がない。今後もつくらないとしたら、かなりレアだ。五十嵐さんのファンにはたまらない逸品だろう。個人的には白磁よりも、濃い呉須釉の方が好み。

あとは、大きめなしのぎの蓋物や、珍しい吊花瓶(タイトル写真右)も数点。こちらも酒器のような姿だけれど、酒をいれるには重すぎるな、、という逸品。容姿がたまらなく素敵だ。もちろん何を入れても間違いではない。運よくここで、H氏に会えたら色々と質問してみると面白い話が聞けると思う。説明してくれるH氏は実に楽しそうなのだ。まだまだ掘りがいがあるH氏である。

いつ閉店したのかはお聞きしていないけど、器や花器など処分しようと思えばいくらでもできたであろうと思う。保管しておくにも場所がいるし、なにより嵩張る。それでも長い間、処分せず保管してきたという事は本当にそのモノや背景が好きなんだなぁと感じる。そして、使ってくれる人がいるなら安くてもいいから、使ってもらってほしいと。
なんなら湯呑みをオマケにつけちゃおうよ!って。






商売にならないなぁ(笑)

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Author Little TAO