
| “TOMOS TOKYO BLACK MOON” のための “Black Moon Edition” |
| 9月に開催された「TOMOS TOKYO BLACK MOON」のために制作されたブラックムーンエディション。カラフルな土を使ったマーブルを得意とする藤川 稔氏だが、新月のために黒を基調としたシリーズを制作。表面にマーブルが施されているのではなく、マーブルに練り込んだ土の塊からカタチを削り出していくというまるで彫刻のような技法。それは木彫か大理石を削ったかのような表情をみせてくれる。 藤川氏の作品を初めてみたのは「叢(くさむら)」という少し変わった植物を扱っているお店紹介の記事で、植物が植えられた鉢が藤川氏の作品だった。磯野波平の趣味である盆栽を素晴らしく昇華させたようなその様子が素晴らしくカッコよくて衝撃的だった。 それから暫くして、藤川氏はついに陶器で植物を作り始めた。リアル植物も珍奇なだけに、陶器なのかリアル植物なのか迷うような不思議な完成度だった。しかもそのサボテンらしきモノをひっくり返すとふつうに器として使えるというギミックがニクい。 昨年、蝋燭作家のチエミサラさんを介して知合い今回の展示が実現したのだけれど。その際、近年はマーブルの食器を作っていてオブジェのようなものは作っていないと聞いた。展示期間中にさらに話を聞くと、自己主張を滅して喜んで使ってもらえるものを作るのが今は楽しいと藤川氏は言った。実際、フレンチやイタリアンのシェフ達がマーブル器をお店で良く使ってくれているそうだ。 そして、オブジェ植物時代からサボテンが器として”使える”という事を思い返すと、以前から常に「使える陶器」という意識はずっと変わっていないのだろうと感じた。そして、藤川氏の作り出す有機的なフォルムは変わらず植物を連想させる。マグカップのもこもこ感もサボテンの片鱗が感じられる。一見、作風が変わってしまった!と感じる方もいるかもしれないけれど、それをじぃっと見ていると変わらないモノも見えてくる。 ちょっと歪な器を自由にお楽しみください。 Little TAO_Tsuneda —————- Thanks for reading ! Have a good day! See you next issue. CONTACT |
![]() |
| Minoru Fujikawa | Black Moon Edition < Goblet for ice cream > ゴブレットフォーアイスクリームと書かれていますが、プリンでもよいですし、ワインを飲んでもよいですし、イカの塩辛を盛りつけてもよいですし、多肉植物や盆栽を愛でるために使っていただいても構いません。自由に楽しんでみてください。*植物はつきません |

