縄文ワンダーランド

2017.10.01

小さなアトリエに縄文ラヴァーたちが集結。
講師は現代縄文人の平田篤史さんと、縄文ライター草刈朋子さんのお二人。

まずは草刈さんのスライドショーからスタート。一万年以上続いたと言われている縄文時代を地層、遺跡や土器から解き明かしてゆきます。草刈さんが数年かけて日本各地を旅して実際に見て感じてきた集積でもあります。平田さんの合いの手も入りつつ、熱い縄文愛が溢れすぎて!時間をオーバーしながら駆け抜けました。

スライドショーのち、おやつ休憩をはさんで縄文原体作り。

おやつの写真を撮りそこね…ホントに残念……
平田さんが山で摘んできた野草を煮出したお茶と、中目黒のひのひ監修の縄文クッキー。このクッキー、どんぐり粉をベースに木ノ実やはちみつを使用したシンプルで歯ごたえのある滋味深い味でした。

さて縄文原体とはなんぞや?

縄文土器の表面につけられたざらざらの縄文様をつける縄やより紐、凹凸のついた木の棒など、その文様付けに使われる施文具のことを「縄文原体」と言います。縄文原体による土器の「縄文様」は縄文時代早期頃(11000年〜7000年前頃)から現れ、シンプルなものから複雑なものまでさまざまなバリエーションを生み、ときには失われ、ときには復活し、縄文時代晩期(3000年〜2300年前頃)まで手触りの美意識とも言える土器文様の世界を構築したものです。(by草刈朋子)

毎年、わたしは秋に野焼き(土で土器的なものを作って、大きめの焚火で焼成すること)をしているのですが、文様は割箸でひっかいたり何か押しあてたりと適当な…。そこでホントの縄文模様の入れ方を教えていただけるということで、張りきっての参加。しかも講師は現代の縄文人!テンション上がりますね。

  乾燥させた「カラムシ」

平田さんが手に持っている「カラムシ」というこの植物。「苧麻」と書きます。「ちょま」と読んだり「ラミー」と言ったり「真麻(まお)」と言ったりします。イラクサ科に属していて、アサ科のヘンプなどとは少し種類が違います。カラムシは川の土手や道路に良く生えていて、雑草として刈り取られてしまうそうです。今回は平田さんが自然採取して乾燥させたモノを使いました。

繊維を髪の毛ほどの細さに割いていきます。長くても短くても大丈夫。
それを束ねて依っていきます。

  細く割いていきます

 

ワラジ作りのように依ってしまうとほどけちゃうそうで、指で捻りながら交差していく、、と簡単に言っても出来ない人もいたりして助けあいしたりしてヨリヨリしていきます。すると、縄になってきました。わたしは1本目細すぎて縄目がよく分からないのが出来上がったので、再度チャレンジ。細いのは、ずーっと繋げて依っていくと糸のようになり服にできるそうです。時間があればこれをさらに依って太く出来そうですが、今日のところは1本で縄目模様が綺麗にできるヤツ!を目標に。

 

依ってます

依ってます

依ってますね〜

みなさん熱中しています

縄ができたら縄目をつけるための土器を作ります。

そして!ぎゅうぎゅうと押しつたり転がしたり。

そして!完成!の写真は撮り忘れました…が、わたしの記憶にみなさんの満足そうな顔をインプット…………。縄文ラヴァーたち、ありがとうございました!楽しかったです。
次回は草を刈るところから?なんて言いながら終了となりました。

奥深い…縄文ワンダーランド………。なぜ一万年以上続いたのか?上下関係の存在しない支配のない時代と言われています。便利なことも好きなので、縄文時代の暮らしを!とか思わないけれど。混沌としたこの世界がもっと楽しくなる秘密が隠されているような気がしちゃいます。

 

草刈さんのお言葉をお借りして

縄文万歳!

 

またお会いしましょう

 

 

Special Thanx !
撮影:廣川慶明

 

講師:平田篤史/草刈朋子
おやつ監修:のひのひ