Tao Diary vol.9

気功のお話しでもうひとつ、

陰陽五行思想とは別に大切な概念があります。

それは、アーユルヴェーダやヨガなどでは「チャクラ」、

気功の世界では「丹田」というエネルギースポットのことです。

チャクラは7つありますが、丹田は3つです。

 

まず1つ目の「上丹田」は眉間にあり、西洋医学的には松果体がある部位です。

ここは体の各部位をコントロールする司令塔のような役割を果たしています。

そして胸の中央にある「中丹田」。

西洋医学では免疫を司っている胸腺がある部位になります。

そして、気功の世界では一番大切だと言われている「下丹田」があります。

お臍の指三本分下にあり、女性では子宮、男性では精巣がある部分であり、

まさに生命が生まれる部分でもあります。

 

気功の練習をした後する「収功」は、練習で得られた気をこの下丹田に収めます。

すべてはこの下丹田から始まる、というのが気功の考え方です。

この3つの丹田を繋ぐことで身体が完全に一致して

五臓も整ってゆくと考えます。

気功のワークショップで行う童子功ではこの3つの丹田を繋いでゆきます。

 

私も気功を始めた当時は「気」とか言ってもよくわからないし

でも、まぁなんだか気持ち良いから続けてみようか、

くらいの軽い気持ちでした。

気に対して敏感な方というのは一定数いらっしゃって

最初からすごく感じる方もいれば、私のように鈍感な方もいらっしゃいます。

そんな私が気功を続けている中で、

気を感じられるようになってきたときに収功をしている時に

下丹田にエネルギーが注入されている感覚を感じるようになりました。

 

古代から続いているインドと中国の生命哲学の中に

共通する概念が多いのはとても興味深いことです。

気功の「氣」はエネルギーのことだし、

目には見えないけれど人間は様々な形でエネルギーを取り込み、

使い、そして交換しあって生きているんじゃないでしょうか。

できればいつでもいいエネルギーの状態で

生きてゆけたらいいなぁ、と思います。