ここ最近急に寒くなってきましたね。
秋が深まってきて、食べ物が美味しい季節になりました。
新米や新そば、梨やぶどうなどの果物、
栗やお芋、かぼちゃなどのホクホク系、
寒い夜にはお鍋や鍋焼きうどんも食べたくなります。
「あなたはあなたが食べたものでできている」
という名言がありますが、
毎日の食事は本当に重要だと思います。
ここ何年かでマクロビオティックやローフード、
完全菜食など様々な食のスタイルが注目されています。
自分の体質に合っているものを見つけられればいいのですが、
これも宗教と同じで妄信してしまうと健康のためのはずが
かえって不調をきたしてしまうことにもなります。
食べるスタイルを気にするのはいいことだとは思いますが
食べる量というのが一番大切なのではないか、と思っています。
日本の本草学者である貝原益軒に始まり、
アーユルヴェーダも気功の世界でも
腹6〜8分目ということは共通して言われています。
アーユルヴェーダでは「消化する」ことを非常に重要視します。
一度に食べる量が多ければ多いほど消化器官に負担がかかり、
食べ物の消化が不十分になってしまいます。
また、サプリメントやスーパーフードなどが注目されがちですが
気功の世界では、もともと自分が持っている消化酵素があるので
なじまないサプリや食べ物をいくら摂取しても消化できないので
あまり意味がないという考え方をしています。
やはり日本人にとっての一番のスーパーフードは
炊きたてのご飯なのではないかと思います。
かつて毎朝サラダを食べていた時期がありました。
アーユルヴェーダでは私の体質はヴァータ(風)なので、
過剰に生野菜をとると身体を冷やしてしまう、という性質があります。
ある秋頃の朝にサラダを食べていた時に、
身体が芯から冷え切っているのを感じました。
その後、アーユルヴェーダに出会い自分の体質を知って
その時の体験を思い出し納得したものです。
私もなかなか実践ができていませんが、
お腹いっぱいに食べるのではなく腹八分目で満足するということと、
一食一食をありがたく大切にいただく、ということが
食に対する時のなにより大切なスタンスなのではないかな、と思っています。