以前、陰陽五行のお話をしましたが、
中医学では9月から11月までは秋で、
五臓で言うと「肺」に一番負担がかかる季節です。
肺への負担を軽くする高級方法に
逆腹式呼吸である「少呼吸」があります。
普通の腹式呼吸は吸う時にお腹が膨らみ、吐く時にお腹がへこみますが
少呼吸は吸う時にお腹をへこませ、吐く時にお腹を戻します。
こうすることで少ない酸素の中から必要な分を取り込むことで
肺に負担をかけにくくします。
この呼吸法はその他にも心を落ち着かせる効果もあり、
あがったり動揺したり焦ったりしている時に少呼吸をしたり
寝る前に神経が立ってしまって寝付けない時などに少呼吸をすると
リラックスすることができます。
ところで「呼吸」という字をよく見てみると
「呼」息を吐くこと
「吸」息を吸うこと
つまり息を吐く方が先なんですね。
自分も含め現代人っていうのは
なんでも入れる方を先に考えてしまう傾向があると思います。
身体にいいサプリが出たら飲んでみる、とか
これが身体にいい食材だと聞いたら飛びつく、とか。
そうではなくて、身体に入ったものをいかに消化して
無駄なく吸収し、余分なものを美しく出すか、ということが
大切なんではないかなぁ、と思います。
なので、昔から言われているように大便は健康のバロメーター。
入れることもよいのですが、出すこともよく考えてみた方がいいのではないでしょうか。