Tao Diary vol.2

さて、前回は元氣=大元の氣というお話をしました。
元気、という言葉は日本人にはずいぶん馴染みのある言葉だと思います。
日本語で「気」という文字で表される言葉はたくさんあります。
気がきく
気にする
気をつける
気が散る
気が小さい
気を配る
気が合う
気に入る
気負う
気が強い
気が重い
気を許す
気がつく
などなど・・・

日本人ってこんなにも「氣」というものを大事にしていたのかしらと
感じるほど沢山の言葉が出てきます。
気=エネルギーというお話をしましたが、
やはり人間というのは本来、目には見えない「エネルギー」を
感じる力を持っているんだと思います。

さて、この氣というエネルギー、
自分で作り出せたら素晴らしいと思いませんか?
氣功的な観点から言うと、身体や心の不調・病気は
すべてが氣の不足、つまりエネルギー不足が原因と考えます。
そこで、氣功を練習するのです。
氣功は自分のエネルギーを増やしてくれる手段です。

氣功のいわゆる運動の部分の動功は非常にゆっくりで、
無理な体勢などはなく、
子供からお年寄りまでできるところが優れていると私は思います。
また、道具もいらず服装もどんなものでも大丈夫で
場所もそれほどとりませんので、旅行先などでも気軽にできます。
なかなかにオールマイティーだなぁ、と思います。

動功の後には静功という瞑想をします。
ヨガも瞑想をしますが、氣功も瞑想がセットなのです。
また、小呼吸法という肺に負担をかけない呼吸法の練習や
自律神経を整える指のマッサージなどもします。

また、動功をする前に準備式を行います。
これは、身体をリラックさせることが目的なのですが、
氣功において最も大切なのがリラックスすることなのです。
なぜなら、リラックスした状態が一番氣が通りやすく入りやすいからです。
自分も含め、本当に現代の人々はリラックスすることが苦手なんだと感じます。
力の抜き方がわからない人が多いです。

日頃、色々なことでガチガチになっている身体と心を緩めるために
せひ一度、氣功を体験しにいらしてください。